業務用スピーカーは、店舗のインテリアやBGMの雰囲気を作用する大事な要素です。
家庭用のスピーカーとは性能や取扱い方が違うので、これから店舗経営をするにあたって基本的な知識を付けたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
この記事の中では、
・業務用スピーカーの種類
・選び方のポイント
・接続についての基礎知識
について解説いたします。
Contents
スピーカーには多様な形態がある
スピーカーというと、皆さんはどのような形を思い浮かべますか?
ひと昔前だったらスクエア型スピーカーをイメージする人も多かったかもしれませんが、現在ではシチュエーションに合わせて様々なタイプのスピーカーを使い分けるのが一般的ですよね。
それは業務用スピーカーでも同じで、お店のスタイルやニーズに合わせて色々なタイプが存在しています。
その中でも特に人気があるのが、以下からご紹介する3種類です。
埋め込み型
天井や壁に埋め込むタイプのスピーカーです。
埋め込みタイプのスピーカーを使うメリットとしては、
・お店のインテリアを損なわない
・スペースを取られない
・天井が高い設計であれば音ムラが出にくい
といったものがあります。
大手カフェチェーンなどでも、よくこのタイプのスピーカーが設置されているのが見られます。
一方で、設置には工事が必要なこと、天井が低い店舗には向かないといったデメリットもあります。
天井や壁の工事ができない物件でも導入は難しいでしょう。
露出型
スピーカー本体を、スタンドや金具等で固定するタイプです。
スピーカーもメーカーによって特徴が異なるので、音へのこだわりを大切にしていることへのアピールにもなるでしょう。
工事も不要なので、様々なスタイルのお店に対応できます。
ただ、設置する場所や高さによって音の響き方が変わるので、あまり知識のない人にとっては調整が難しいかもしれません。
お店の規模によっても必要な台数も異なるので、その都度細かく修正していく必要があります。
ペンダント型
天井から照明のようにつるすタイプのスピーカーです。
埋め込み型のように、上から音を響かせることができるので店舗BGMとの相性もいいです。
設置はそれほど難しくないので、インダストリアル的な内装のむきだしの天井でも取り付けが可能です。
また、吊るすケーブルの高さも調節ができるので、店舗の形態によって設置の仕方も調節できます。
最近では色々なデザインの製品があるので、インテリアや内装の世界観と統一したスピーカーが選べます。
ただ、こちらもある程度天井に高さがないと音ムラを感じやすくなったり、お客さんが圧迫感を感じやすくなったりします。
店舗用スピーカーの選び方
店舗で使う業務用スピーカーは、どのように選べばよいのでしょうか?
店舗によって詳細は違いますが、基本的には以下のポイントを基準にしてスピーカーを選ぶとよいでしょう。
・店の規模に合ったW数か?
・音質を保った配置ができるか?
業務用スピーカーは、単体ではなくパワーアンプといってプレイヤー端末とスピーカーをつなげる機材が必要となります。
このパワーアンプとスピーカーそれぞれに、「許容範囲」といって出力可能なワット数が記載されています。
店舗BGMだけでなく、販売に関わる放送や注意のナレーションも行う店舗は、ワット数がどれくらいかもチェックするとよいでしょう。
スピーカーは、配置の仕方によっては音量にムラができてしまいます。
音ムラがでないよう均一に放送するためには配置に気を配る必要がありますが、店舗の規模や内装、使用するスピーカーのタイプによって最適な配置の仕方も異なります。
基本的なスピーカーの接続方法
業務用スピーカーの場合、再生機→パワーアンプ→スピーカーの順番で接続します。
スピーカーは顧客向けなので、客席や売り場に設置しますが、プレイヤーとパワーアンプはお店側が操作を行いやすいようにまとめて設置するのが一般的です。
まとめ:【業務用スピーカー】店舗で使うスピーカー選びのポイントを解説!
業務用スピーカーに関するポイントをご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
・業務用スピーカーには埋め込み型、露出型、ペンダント型などがある
・音量や設置方法が店舗に合っているかを基準にスピーカーを選ぶべき
・再生機→パワーアンプ→スピーカーで接続して使用される
という3つが本記事の要点でした。
店舗BGMはお店の雰囲気を左右するので、スピーカー選びにもこだわりたいですね。