テイクアウトって非常に便利ですよね。「あそこのお店はテイクアウトをやっているから寄っていこう」と考える人は多くいます。
それに加えて、感染症の影響でテイクアウトの需要が増えました。
これを機にテイクアウトを始めたいと考えているお店もあると思います。
そこで今回は、テイクアウトを開始するにあたって必要な許可や、どのように始めていけば良いのかまとめてみました。
Contents
特別な手続きや届出は必要ない
飲食店営業がすでに許可されている飲食店が新しくテイクアウトを始める場合、基本的には手続きや届出を提出する必要はありません。
しかし、以下のような場合には別途手続きが必要な場合もあります。
・アイス類、加工食品を単体発売する場合
・移動車や屋台などで発売する場合
・市町村によって手続きが必要な場合
自分のお店が今の環境でテイクアウト可能なのか分からない人は、必ず事前に保健所に確認するようにしましょう。
テイクアウトを始めるために準備すること
テイクアウトを始めるには、以下のようなものを準備しましょう。
・専用容器の準備
テイクアウトする場合、それに合った専用容器を準備する必要があります。
料理が入る適切な大きさと深さがあるか、水分が漏れることはないか、運んだ際にこぼれないか、食べやすい・飲みやすいか、などさまざまな角度から考えなくてはいけません。
それでいてコストも抑えることも考えましょう。
・メニュー表
テイクアウト可能なメニューだけを記載したメニュー表を用意することで、お客様が多くても迅速に対応することができます。
テイクアウトを成功させるポイント
では、テイクアウトを成功させるにはどのようなポイントを押さえておくべきなのか解説します。
テイクアウトを始めたことを知ってもらう
最も大事なポイントは、テイクアウトを実施していることを認知してもらうことです。
認知してもらう方法はいくつかあります。
お店の看板やのぼりに「テイクアウトOK」など書く、ホームページにテイクアウトを始めた旨を記載する、SNSを通じてテイクアウトを始めたことを広めてもらうなどです。
目標としては、「このお店テイクアウトやってるんだよね」と当たり前のように言われることです。
事前注文・決済の導入
お店に着いてから注文しても良いのですが、連休や時間帯によっては待ち時間が多くなってしまいます。
お客様の時間をできるだけ奪わないように『事前注文・決済』の導入を考えてみましょう。
電話での予約はもちろんのこと、ホームページからネット経由での予約・決済、SNSを通じての予約なども活用することで、待ち時間を減らすことができます。
「あのお店は着いたらすぐに商品を受け取れるし、支払いも事前にできるから便利だね」となれば、それだけで高い評価を得られるようになります。
テイクアウトを行う際の注意点
飲食店を開業している時点で、食中毒などが発生しないように努力していると思います。
しかし、「テイクアウトを始めたら食中毒が発生した…」となっては意味がありません。
そうならないためにも、テイクアウトに合ったリスク管理をする必要があります。
・マスク、ビニール手袋をして病原菌の付着を防ぐ
・調理台から調理器具まで除菌の徹底
・アレルギー食品、消費期限などを伝える(表示でも効果的)
・料理中に考えられる異物混入を防ぐ
・トラブルが発生した際の対応から謝罪
・各トラブルに対する保険に加入しておく
上記のことは最低限守れるようにしておきましょう。
コロナという強い感染力を持つ病気が流行しているからこそ、自分のお店でできることは最大限しておくべきです。
非常事態に取る行動によって、お客様の評価は良い方にも悪い方にも大きく動いていきます。
まとめ:飲食店のテイクアウトには許可が必要?どのように始めればよいのか
基本的に、新しくテイクアウトを始めたい場合でも特別な許可は必要ないということが分かりました。
しかし、対応は都道府県・市町村によって異なります。
不安な方は、まず保健所に確認することを推奨します。
市のホームページなどに連絡先が記載されていると思いますので、お客様の信用を失わないためにも事前に確認しておきましょう。