人材の確保は店舗の大きな課題ですが、実際のところ自分の店舗にはどのような人材が必要なのかを見極められていないオーナーが多いようです。
ただ闇雲に求人募集を出し、応募があった中から消去法で人材を確保しているような状況では理想の店舗を形にし、高い顧客満足度を得ることは難しいと言えるでしょう。
では、どうすれば自分の店舗に求める人材を明確にできるのか?人材のタイプを見極め、適材適所で人材を採用が可能になる方法をご紹介します。
Contents
店舗にとって最適な人材を確保するには
店舗に適した人材を見つける方法として、人材ポートフォリオの活用があります。人材ポートフォリオについて説明しましょう。
人材ポートフォリオとは
人材ポートフォリオは個人の店舗に限らず、さまざまな業界や企業で使用されている「適材適所」を徹底するための考え方です。
・どのような人材が(スキル・人柄・性格)
・どのポジションに(キッチン・ホール、レジ・接客など)
・どのくらい必要か(人数・勤務時間)
などを人材ポートフォリオを作って明確にしておけば、いざ募集を行う時にもスムーズに人材が採用できるようになります。
人材ポートフォリオが必要な理由
理想的な人材を手に入れるためには、「求める人材の要件定義」をはっきりとさせておく必要があります。
店舗に必要な人材が明確にされていない状態では、最適な人材を手に入れようがないからです。
人材ポートフォリオの作成方法
人材ポートフォリオは大きな企業では専門のコンサルタントに依頼する場合もあるようですが、ここでは店舗で活用するための人材ポートフォリオ作成方法をご紹介します。
必要な人材をタイプ別に分ける
どのポジションにどのような人材が必要か決めるために、まずは各ポジションに配置する人材をタイプ別に決めて行きます。
例えば飲食店であれば
・「マネジメント人材」=全体のリーダー的な役割
・「エキスパート人材」=能力が高くリーダーの補佐的な役割
・「オペレーション人材」=成長前の人材
キッチン・ホールそれぞれに上記のような役割が必要ですね。
名称は仮なため、各店舗で自由に設定してください。さらに必要な役割があれば追加します。
必要な人材の人数を考える
先ほど決めた役割に何人の人材が必要か考えます。「マネジメント人材」のように高い能力が必要な人材は少数で構わないのですが、待遇も良くしなくては採用が難しいでしょう。
それぞれの役割に必要なスキルも明確にしておくと、今後人材の役割変更があった時にも便利ですね。
求める人材を募集・採用する
人材ポートフォリオを作成すれば、店舗で求める人材のタイプや人数が明確になったと思います。人材ポートフォリオの具体的な活用方法をまとめました。
募集段階で必要なスキルを提示する
マネジメント人材の確保を目的とする時などには、募集要項に必要な経験を記載できるようになります。応募者を事前に必要なスキル保持者のみに絞ることが可能ですね。
採用基準が明確になる
人材ポートフォリオがあることで、必要な人材のタイプと人数がはっきりと決まっているため、スムーズに採用の有無を決められるようになるでしょう。
どのタイプの人材が何人くらい必要かを感覚で決めてしまっていては、あまりにも不確実です。
まとめ:人材のタイプを見極めて必要な人材を確保するためには?
人材のタイプを見極め、必要な人材を確保する方法として人材ポートフォリオの作成をご紹介いたしました。
適材適所という考えを重要視し、最適な人材を適したポジションで採用できるようにしましょう。