フレームワークは、効果的な経営戦略を立てるために欠かせないものです。
フレームワークと一口に言っても、様々な種類がありそれぞれに重要な役割を持っています。
この記事では、経営戦略を立てるために役立つフレームワークの役割や、種類について解説していきます。
Contents
フレームワークにはどんな役割がある?
フレームワークという言葉に馴染みがなくても、「事業のための枠組み」と言い換えるとイメージしやすいかもしれません。
経営戦略の他にも、業務改善・トラブルシューティングの時に軸となる考え方や分析の仕方のことも、フレームワークと総称します。
事業に関係するフレームワークを「ビジネスフレームワーク」と呼ぶこともあります。
また、MBAなどで、論理的思考やビジネスに役立つ発想を身につけるために、学ばれているものでもあります。
フレームワークの種類を知ろう
経営戦略を立てるためのフレームワークにはたくさんの種類がありますので、その中から代表的なものをご紹介します。
SWOT分析
SWOT分析は、フレームワークの代表的な存在です。
経営戦略や、現状分析をする際によく使われています。
SWOTは、
・Strength(強み)
・Weakness(弱み)
・Opportunity(チャンス)
・Threat(脅威)
の頭文字からなっています。
この4つのうち、
【内部環境】(自社の努力でコントロールできる要因)
・強み
・弱み
【外部環境】(自社の努力だけでは変えられない要因)
・チャンス
・脅威
の各要素に分けて分析を行います。
要素ごとに分類して現状の分析をするだけなく、各要素をかけ合わせて戦略を立てるためにも役立ちます。
PEST分析
PESTは、マクロ(広範囲)の環境分析をするために用いられるフレームワークです。
・Politics(政治的要因)
・Economy(経済的要因)
・Society(社会的要因)
・Technology(技術的要因)
上記4つの要素の頭文字をとってつけられたフレームワークになります。
会社の内部や直接的な市場というよりは、その周囲を取り巻く大きな環境を分析する目的があります。
自分の会社や事業を取り巻く環境がどのような状況なのか、将来的にはどんな環境へ変化していくのかを調べるために使われます。
3C分析
3C分析は、
・Customer(顧客や市場)
・Competitor(ライバル)
・Company(会社)
の3つのCの視点から、事業の分析のために使われるフレームワークです。
自分の会社には、どんな特徴があり対外的な評価はどんなものか?顧客層やニーズにはどんなものがあるか?ライバル他社の特徴や評価は?
といった、多角的な情報から経営戦略を立案します。
この3C分析を立案したのは経営コンサルタントの大前研一氏で、自社事業が進むべき方向を明確にする目的で多くの企業で使われています。
フレームワークで課題を解決する為には
フレームワークは、あくまでも分析や戦略を立てるためのツールです。
ビジネス本などで「〇〇フレームワークを使って経営戦略をたてるべき」と書かれていても、それがすべての状況に当てはまるわけではありません。
状況に応じて選ぶべき最適なフレームワークは毎回異なり、選ぶフレームワークによって結果が異なってくるという事は覚えておきましょう。
また、フレームワークは思考を整理するために使うものですが、使用したフレームワークで課題が解決しない場合には、別の角度から分析できるフレームワークがないか探してみましょう。
まとめ:経営戦略を考える為のフレームワークにはどのようなものがある?
今回は、経営戦略を立てるために使われるフレームワークについてご紹介しました、
・フレームワークは分析や戦略立案に役立つ
・有名なフレームワークとして、SWOT分析・PEST分析・3C分析がある
・フレームワークで課題を解決する為には最適なものを選ぶ
という3点が本記事のポイントでした。
ロジカルな戦略を立てたい時などにぜひご活用ください。