店舗BGMはどうしてる?業種別の実例と失敗しない選び方

店舗BGMを流す方法とおすすめ音楽配信サービス11選

「お店のBGM、他の店舗はどうしてるんだろう?」

新しくお店を始めた方や、今のBGMに悩んでいるオーナーさんなら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

BGM一つで、お客様の滞在時間や購買意欲は大きく変わります。しかし、いざ導入しようとすると、著作権の問題、コスト、選曲方法……と、考えなければならないことが山積みで、どこから手をつければいいか迷ってしまう方も多いかと思います。

この記事では、業種別の実例紹介から、著作権問題の解説、予算別の導入方法、具体的な5ステップまで、「店舗BGMに関するすべての不安」を解消できるよう、網羅的に解説します。

これを読めば、著作権や費用の心配なく、あなたのお店にぴったりのBGMが見つかります。

※価格等の情報はすべて2026年3月時点のものです

目次

店舗BGM、みんなどうしてる?業種別の実例を紹介

実際に店舗BGMを導入しているオーナーは、どのような方法を選んでいるのでしょうか。例えば、国内最大手のBGMサービスであるUSENは、全国で約75万件以上の店舗や施設に導入されており、業種を問わずBGMの重要性が広く認識されています。

一方、近年ではスマートフォンとBluetoothスピーカーの普及により、知らず知らずのうちに「個人向けの音楽サブスク(SpotifyやApple Musicなど)」をそのまま店舗で流してしまうケースが後を絶ちません。しかし、手軽だからといって個人のアカウントを商用利用することは、利用規約違反や著作権法違反となるリスクの高い行為です。

業種別・BGM導入方法の実例

業種よく使われる方法ポイント
飲食店・カフェ有料の店舗用BGMアプリ(USENなど)雰囲気づくりに直結。ジャンル選定が重要
美容室・サロン店舗用BGMアプリ or CD音源施術の邪魔にならない落ち着いた曲調が人気
アパレル・小売店有料BGMサービス or 著作権フリー音源ブランドイメージとの一致が集客に影響
クリニック・歯科著作権フリー音源 or ラジオ(診療室では注意)施設の種類によっては費用免除の場合あり
フィットネス・スポーツ有料BGMアプリ(BPM管理機能付き)テンポが速い曲でモチベーション向上
ホテル・旅館有線放送 or 専用BGMサービスロビーから客室まで音響設計が重要

参考:飲食店のBGMに関する調査

上記のように、業種によって求められるBGMの傾向は大きく異なります。大切なのは、「何となく流す」ではなく、お店のコンセプトや目的に合った方法を選ぶことです。

【知らないと危険】店舗BGMの著作権問題を完全解説

店舗BGMで最も重要かつ見落とされがちなのが、著作権の問題です。「みんなやっているから大丈夫」は絶対に通用しません。

なぜ個人向けサブスクは店舗で使えないのか?

SpotifyやApple Musicなどの個人向け音楽配信サービスは、利用規約に「個人的かつ非商業的な利用に限定」と明記されています。つまり、これらのサービスは「家庭で楽しむための契約」であり、お店で流すことは契約違反になります。

「お金を払っているんだから問題ないのでは?」と思う方もいますが、個人契約では音楽を「公衆に向けて送信・演奏する権利」が含まれていません。店舗でBGMとして流すためには、別途、商用利用を認めた契約が必要になります。

著作権違反するとどうなる?罰則と訴訟事例

著作権法違反は、決して軽い問題ではありません。具体的には以下の罰則が規定されています。

罰則:10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(またはその両方)

JASRACは実際に著作権料を支払わずにBGMを流していた理容店などに対して訴訟を起こしており、裁判で敗訴した事例も存在します。「知らなかった」では済まされないのが著作権の世界です。決して他人事ではありません。

合法的に店舗BGMを流すための基礎知識

JASRAC(日本音楽著作権協会)は、音楽の権利を守る「番人」のような存在です。商用利用のBGMを流すためには、著作権管理団体(JASRACなど)への申請と使用料の支払いが必要になります。

使用料の目安(参考:JASRAC公式サイト)

  • 広さ500㎡までのお店:年間6,000円(税別)程度から
  • 広さによって段階的に増額されます
  • 医療・福祉施設など一部の施設は使用料が免除になる場合があります

ただし、USENやotoraku(オトラク)などの「店舗向けBGMサービス」を契約すれば、著作権処理はサービス側が行ってくれるため、自分でJASRACに申請する手間は不要です。

店舗BGMを流す7つの方法

店舗でBGMを流す方法は複数あります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分の店舗に合った方法を選びましょう。

方法評価メリットデメリットコスト感
1. 店舗BGMアプリ安い、簡単、著作権クリアネット環境が必要
2. 有線放送(USEN等)安定、サポート充実コストが高め、工事が必要な場合あり
3. 著作権フリーBGM無料または低コスト曲数が少ない、クオリティにばらつき無〜低
4. CD・購入した音源好きな曲を流せるJASRAC手続きが必要で面倒
5. テレビ・ラジオ手軽に始められるCMが入る、雰囲気に合わせにくい
6. 個人向け音楽アプリ✕(違反)曲が豊富商用利用は規約違反・著作権法違反
7. YouTube✕(違反)手軽で無料商用利用は規約違反・著作権法違反

最もおすすめなのは「店舗BGMアプリ(有料の音楽配信サービス)」です。著作権の心配がなく、月額費用も比較的安く抑えられ、スマートフォンやタブレット一つで手軽に始められます。

予算別で探す!店舗BGMのおすすめ導入方法

「予算はどのくらいかけるべき?」という疑問に、予算帯別に整理してお答えします。

予算帯実現できること代表的な手段メリットデメリット
月額0円著作権フリー音源の利用、ラジオ放送YouTube著作権フリー、NHKラジオ等費用ゼロで始められる選曲の幅が狭い、CMが入ることも
月額500〜2,000円本格的な店舗向けBGMアプリの利用otoraku(オトラク)等著作権クリア、選曲も豊富ネット環境が必須
月額3,000〜5,000円高品質な店舗BGMサービスUSEN for Businessなどサポートが充実、安定した配信コストはやや高め
月額6,000円以上有線放送+音響設備のトータル導入USEN有線放送、専門業者完全なプロ仕様の環境初期費用・月額コストが高い

まずはコストを抑えたい方には月額500〜2,000円程度の「店舗BGMアプリ」がおすすめです。無料トライアルを活用して試してみることを強くおすすめします。

店舗BGMにおすすめの音楽配信サービス

代表的な店舗向けBGMサービスを5つに絞って比較します。各サービスの詳細な機能比較や口コミは、別記事【2026年】店舗BGMサービスおすすめ12選!業種別の比較・選び方を徹底解説で詳しく解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。

サービス名月額費用目安(税込)こんな店舗に向いている
USEN MUSIC6,600円〜プロの選曲に丸投げしたい、安定感を求める店舗に
otoraku(オトラク)3,278円〜USEN系列。自分で自由にプレイリストを作りたい店舗に
モンスター・チャンネル2,068円〜業界最安クラス。とにかくコストを抑えたい店舗におすすめ
Simple BGM550円〜著作権フリー音源に特化。とにかく安く済ませたい店舗に
BGMC Station2,156円〜カフェ系アレンジなど、オシャレで落ち着いた空間作りに

初心者でも安心!店舗BGM導入の5ステップ

「何から始めればいいかわからない」という方のために、導入の流れを5つのステップで説明します。

STEP 1:予算とニーズを明確にする

まず、以下のチェックリストで自分のニーズを整理しましょう。

  • 月々BGMにかけられる予算はいくら?(目安:〜0円 / 〜2,000円 / 〜5,000円 / 5,000円以上)
  • 店の広さはどのくらい?(〜30坪 / 30〜100坪 / 100坪以上)
  • 絶対に必要な機能は何?(選曲のカスタマイズ / プレイリスト管理 / 複数拠点対応など)
  • お店のコンセプト・ターゲット層は?(ファミリー向け / 大人向け / トレンド感重視など)

STEP 2:導入方法とサービスを選ぶ

STEP1の結果をもとに、前のセクション「予算別の導入方法」と「おすすめサービス比較」を参考にしてサービスを選びましょう。いきなり契約せず、無料トライアルを活用することをおすすめします。

STEP 3:必要な機材を準備する

基本的に必要な機材は「スマートフォン or タブレット」「スピーカー」「場合によってはアンプ」の3点です。

  • スピーカーは店内の4隅に配置すると音が均一に広がりやすい
  • 広い店舗や複数のスピーカーを使う場合はアンプが必須
  • Bluetoothスピーカーは手軽だが、広い空間では有線のほうが安定する

STEP 4:契約と初期設定を行う

サービスと契約する際は、以下の点を必ず確認してください。

  • 契約期間(月額 or 年額、最低契約期間の有無)
  • 解約条件(違約金・解約申請のタイミング)
  • 初期費用(チューナーレンタル料・設置工事費など)

STEP 5:運用を開始し、改善する

運用開始後も、以下の点に注意しながら継続的に改善を行いましょう。

  • 適切な音量の目安は「お客様同士の会話が妨げられない程度」
  • 月に1〜2回はプレイリストを見直し、マンネリを防ぐ
  • 時間帯や曜日によって選曲を変え、客層に合わせた雰囲気をつくる

店舗BGMでよくある失敗例と5つの対策

BGM導入で失敗しないために、よくある5つの失敗例を事前に把握しておきましょう。

【失敗例1】個人向けサブスクを使っていたら警告が来た

SpotifyやApple Musicは個人利用専用のサービスです。店舗で流すことは利用規約違反となる可能性があり、利用方法によっては著作権上の問題につながる場合があります。

対策として、速やかに店舗用BGMサービスに切り替えましょう。多くのサービスで無料トライアルが用意されているので、まずは試してみることをおすすめします。

【失敗例2】音量が大きすぎてお客様からクレームが来た

BGMは店舗の雰囲気を演出する「背景音」として使われることが多いものです。音量が大きすぎると会話の妨げになり、お客様の不快感に直結します。

対策として、「お客様同士の会話が普通にできる音量」を基準に設定しましょう。スタッフが店内の複数箇所で音量を確認する習慣をつけることが大切です。

【失敗例3】お店の雰囲気とBGMがまったく合っていない

たとえば高級フレンチのレストランでJ-POPが流れていると、店舗コンセプトとのミスマッチが生まれる可能性があります。

対策として、ターゲット客層、価格帯、インテリアのコンセプトに合ったジャンルを選びましょう。

【失敗例4】安いスピーカーを選んで音質が悪かった

低価格のスピーカーでは、設置環境によっては音が割れたり、こもったりする場合があります。

対策として、スピーカーには適切な予算をかけましょう。一般的な小型店舗であれば、1〜2万円程度のパワードスピーカーで十分な音質が得られます。機材選びに迷ったら、USENなどの専門業者に相談するのも一つの手です。

【失敗例5】高額なサービスを契約して後悔した

「大手だから安心」と飛びついて契約したものの、使わない機能に月額費用を払い続けているケースがあります。

対策として、STEP1のチェックリストで「本当に必要な機能」を明確にしてから契約しましょう。まず無料トライアルで使用感を確かめてから判断することが重要です。

【業種別】BGM選びのコツとおすすめジャンル

業種ごとに、お客様が求める雰囲気は異なります。選曲の方向性を業種別に解説します。

飲食店・カフェ向け

おすすめジャンル:ジャズ、ボサノヴァ、アコースティック、ローファイヒップホップ

時間帯別選曲のコツ:

  • ランチタイム(11:00〜14:00):少しテンポの速い曲(BPM 100〜120程度)で客席の回転率を上げる
  • カフェタイム(14:00〜17:00):落ち着いたアコースティックで長居しやすい雰囲気に
  • ディナータイム(18:00〜):ゆったりとしたジャズやボサノヴァで客単価アップを狙う

美容室・サロン向け

おすすめジャンル:R&B、ラウンジミュージック、チルアウト

選曲のポイント:

  • 施術中の会話を妨げないよう、ボーカルが少ない曲またはインストゥルメンタルを選ぶ
  • 洋楽中心にすると日本語の歌詞が会話に干渉しにくい
  • テンポは落ち着いたものを中心に(リラックス効果を高める)

アパレル・小売店向け

おすすめジャンル:ポップス、エレクトロニカ、インディーズロック

選曲のポイント:

  • ブランドイメージとの一致が最重要。高級路線の店なら落ち着いたトーン、カジュアル路線なら明るく軽快な曲を
  • BPM(曲の速さ)が速いと、顧客の滞在時間が短くなる傾向があると言われている——意図的に回転率を上げたい場合は活用できる
  • 週末と平日で選曲を変え、客層の違いに対応する

店舗BGMに関するよくある質問

Spotifyは本当に店舗で使えないの?

はい、使えません。SpotifyやApple Musicなどの個人向けサービスは、利用規約で「個人的かつ非商業的な利用」に限定されており、店舗での商用利用は規約違反になります。さらに利用方法によっては著作権法上の問題が生じるリスクがあります。otoraku(オトラク)などの店舗向けサービスに切り替えましょう。

小規模の店舗でも著作権手続きは必要?

はい、原則として必要です。店舗の大きさに関わらず、BGMを公衆に向けて流す場合は著作権の手続きが必要です。ただし、医療・福祉施設などの一部の施設は、条件を満たすことで使用料が免除になる場合があります。詳しくはJASRAC公式サイト(jasrac.or.jp)でご確認ください。

既に個人向けサブスクを店舗で使っている場合はどうすればいい?

できるだけ速やかに店舗用BGMサービスへ切り替えることをおすすめします。多くのサービスで無料トライアルが提供されているので、まずは試してみましょう。切り替えまでの間にJASRACへの手続きを済ませることも一つの対策です。

機材は自分で用意しなければいけないの?

サービスによって異なります。USENのように専用チューナーをレンタルできるサービスもあれば、otoraku(オトラク)のようにスマートフォンやタブレット、スピーカーを自分で用意するサービスもあります。まず初期費用の有無と機材の要否を確認した上でサービスを選びましょう。

まとめ:店舗に合ったBGM導入方法を選ぼう

店舗BGMを選ぶうえで最も重要なのは、①著作権をクリアすること、②店のコンセプトと予算に合わせることの2点です。この2点を押さえれば、BGMはお店の大きな武器になります。

あなたの状況に合わせて、次のアクションを参考にしてください。

  • 何から始めればいいか分からない方は、まず気になるサービスの無料トライアルを試してみましょう。
  • コストを最優先するなら、著作権フリー音源やラジオ放送(従来のAM・FM放送)から始めてみるのも一つの手です。
  • 現在Spotifyなどの個人向けサービスを店舗で使用している方は、今すぐ店舗向けサービスへの切り替えをご検討ください。
  • 本格的な店舗BGMの導入を安心して検討したい方には、まず業界最大手のUSENから検討してみることをおすすめします。

USENの詳細を見てみる

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