法人向け電話回線の基礎知識!個人電話回線との違いとは?

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携帯電話の普及もあり、個人で固定電話回線を持たない方は増えてきています。
携帯電話を自宅の電話代わりにすることで、一家に1台から1人1台になってきていますが、法人向けの電話は今でも固定電話回線が主流となっています。

固定電話回線でなくても仕事に差し支えないと考える方もいらっしゃるでしょうが、法人には固定電話回線は必要です。

それは、法人向け電話回線と個人電話回線の違いに理由があります。
そこで今回は、法人向け電話回線と個人電話回線には、どのような違いがあるかをテーマに進めていきます。

個人向け電話回線と法人向け電話回線の違い

個人向け電話回線と法人向け電話回線の一番の違いは、以下の2点です。
・個人向け電話回線は基本的に1回線につき1本しか電話を受けられない
・法人向け電話回線は1つの回線で複数の電話機を設置できる

そして電話回線の契約内容によって、同時にかかってきた電話を異なる電話機で受けることができたり、別の電話番号を1つの電話機で受けることができたりします。
そのため、個人向け電話回線では不可能な、電話を受けている最中にFAXを受けることも法人向け電話回線なら可能になります。

法人向け電話にはビジネスフォンが必要

法人向け電話回線を使うためには、設備を整える必要があります。
ビジネスフォンは、個人向け電話回線で使用する家庭用電話機と違い、工事をしなければ購入後通話はできません。

主装置などの電話交換機を設置し、その主装置を法人向け電話回線に接続、さらに電話端末と主装置を配線で繋ぐ必要があります。

法人向け電話回線の仕組み

個人向け電話回線と異なり、法人向け電話回線で複数の電話を同時に受けることができるのは、個人向け電話回線で使われている回線の構成と、法人向け電話回線の構成が異なっているからです。
電話回線の構成には、
・単独
・代表組
・代表ダイヤルイン
という3つの構成があります。

個人向け電話回線で用いられているのが単独で、単独は回線に1つの電話番号が割り当てられています。
そして、法人向け電話回線に用いられているのが代表組と代表ダイヤルインです。
代表組は1つの電話番号で同時通話数を増やしたいときに使われます。同じ電話番号での同時通話数を増やすというのは、かかってきた電話を社内の人間で共有できることを意味します。
例えば顧客からの電話を、社長でも営業でも経理でも応答できるわけです。

代表ダイヤルインは、1本の回線に対して複数の電話番号を共有するもので、代表ダイヤルインを用いた電話回線は、複数の電話番号を使うことができるようになります。
例えば1回線に1つの電話番号だと3つの電話番号を使うのに3本の回線が必要ですが、代表ダイヤルインであれば1つの回線で3つの電話番号を持つことが可能になります。

まとめ:法人向け電話回線の基礎知識!個人電話回線との違いとは?

ビジネスでは、顧客や取引先から同時に電話がくるケースも少なくありません。
個人向け回線のままでは1回線で同時に複数の電話を受けられないので、電話を受けられなかったことで電話をかけてきた方に不快な思いをさせてしまい、大きなビジネスチャンスを失うかもしれません。

個人向け回線でも複数の回線契約をすれば、同時に電話を受けることができるようになりますが、それは経費削減の観点からおすすめできません。
ビジネスフォンを導入して回線を法人向けにすれば、1つの回線でも複数の電話を受けることが可能になります。
その方が、個人向け回線を複数契約するよりも遥かに経済的です。

会社を経営している方であれば、電話回線に法人向け電話回線を利用するメリットは大きいでしょう。
導入にかかる費用は低くありませんが、良いタイミングで導入してみてはいかがでしょう。

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