自宅をサロンとして開放する「自宅サロン」を始める人もいらっしゃいますが、自宅ということで他の業種の開業準備とは異なる部分もあり、覚えておかなくてはいけない点も違います。
そこで今回は、自宅にサロンを開業するのに必要な点をいくつかピックアップしながら流れを解説していきます。
Contents
目標・コンセプトを決める
まずはサロンの目標やコンセプトを決めていきましょう。
どのようなサービスを行うのか、誰に来店してほしいのか、最終的にどう満足してほしいのかなど、コンセプトを決めることで成功に近付きます。
なぜなら、イメージがないと実現することができないからです。
目標やコンセプトを考えるコツとしては、「サロンを自宅に開業する」ことを目標にしないことです。
ビジネスとして大切なのは開業した後になりますので、必ず開業した後のことを考えた目標設定にしましょう。
サロンの名前を考える
サロンにとって、名前は顔になる部分です。
名前によってお客様に与える印象から、記憶の残りやすさなども変わってきます。
名前の決め方のコツは、コンセプトに近いイメージでキーワードを書き出してみることです。
そのキーワードの中から、覚えやすく印象に残るもの、意味や由来があるもの、他店で使われていないものを厳選していくと、良い名前を付けることができます。
名前が決まったら、ロゴなども作って名刺を作ると良いでしょう。
営業日時を考える
営業日時を決めるのは難しく、多くのセラピストさんがオープンまで悩んでしまう事項になります。
営業日時を決めないと、以下のような悪循環が起こってしまう可能性があります。
1.いつでも営業しているサロンという認識になる
2.いつでも行けるから予約しなくても問題ない
3.予約が入らないからお客が来ない
4.お客が来ないため、必死になって行く必要もない
このようなイメージになってしまうのです。
営業日時の決め方のコツとしては、まずは理想通りに集客している自宅サロンをイメージすることです。
そして、自分のライフスタイルとのバランスも考えていきましょう。
どのくらいの時間働きたいのか、休みたい曜日はいつなのか、自分の時間をどのくらい確保したいのか、などを考えることも必要です。
これらを合わせて理想の営業日時を決めていきましょう。
開業資金を考える
いくらあれば開業資金として足りるのか計算しましょう。
必要となる設備や備品、人件費、広告費などを書き出すと計算しやすいです。
書き出すことによって、「ここは予算を削ることができる」「この部分にお金がかかり過ぎている」などの発見もしやすくなります。
開業資金を計算したら、その資金をどう捻出するか考えなくてはいけません。
自己資金で賄えるのであれば問題ありませんが、もし足りない場合は融資を受ける必要があります。
融資に受かるためにも、しっかりとした事業計画書を作るようにしましょう。
必要な設備・備品を考える
どのようなサロンにするかで、準備する設備や備品は変わってきます。
その中でも、以下の設備は準備しておくと良いでしょう。
・施術用のベッド
施術用のベッドは妥協せずに良いものを選ぶことをおすすめします。
・空調設備(冷暖房、除湿器・加湿器など)
服を脱いで施術を行う場合、空調設備をしっかりと設置しておきましょう。
・洗濯機や乾燥機
タオルを多く使う場合、9キロ以上洗える洗濯機や乾燥機を用意しましょう。
・その他備品
タオルやシーツ、紙ブラジャー、テーブル・イス、スリッパ、キャビネットなど揃えておくと便利です。
開業届けを提出する
個人事業主として始める場合、「個人事業の開業・廃業等届出書」を税務署に提出する必要があります。
書く欄も難しいことはありませんので、必ず提出するようにしましょう。
まとめ:自宅サロンの開業準備には何が必要?サロン開業までの流れとは?
自宅サロンの開業は、飲食店や美容院の開業と比べて敷居が低くなっています。
物件選びなどが必要ないため、開業までの時間も早めなのも大きなメリットです。
しかし、他の業種にはない準備が必要なのも事実です。事前に確認して滞りなく開業していきましょう。